いつもバライロノボウシをご愛用いただき、誠にありがとうございます。
バライロノボウシの帽子たちは、どれも工場での大量生産ではなく、
1974年の創業当初から変わらず、すべて家内工業の手作業で
丁寧に仕立てられています。
一つひとつの帽子に込められた繊細なこだわりや、
他にはない独自のデザインは、手作業だからこそ生まれるものです。
今回は、そんな帽子たちが日々生まれている
「アトリエ」の様子を、少しだけ皆さまにお届けしたいと思います。
長年ご愛顧くださっている皆さまに、
バライロノボウシの“ものづくり”の裏側を、
ほんの少しだけ覗いていただけたら嬉しいです。
アトリエには、年季の入ったミシンや、
色とりどりの糸がずらりと並んでいます。
ここで日々、職人が帽子と向き合いながら、
一つひとつ手作業で仕立てています。
「どこに飾りをつけようか」「どんなリボンが似合うだろう」??
そんなふうに、帽子のイメージを膨らませながら、
細部まで丁寧に形にしていく工程は、
まさにバライロノボウシらしさそのもの。
何気ないパーツの位置や色使いが、
全体の雰囲気を大きく左右するからこそ、
どの帽子にも時間と愛情をたっぷり込めて制作しています。
アトリエの棚には、昔から大切に保管している
お花のパーツもたくさん並んでいます。
少しくすんだ色合いや繊細な質感が、
どこか懐かしくてあたたかい雰囲気をまとっています。
そんなお花をひとつ添えるだけで、
帽子全体がふわりとアンティークな風合いに。
時を重ねた素材だからこそ生まれる、
深みのある表情が魅力です。
バライロノボウシらしい“とっておきの一品”は、
こうした小さなパーツからも生まれているのです。
アトリエの一角には、フランスで買い付けてきた
アンティークの人形たちが静かに佇んでいます。
その愛らしい表情や装い、色づかいから、
インスピレーションをもらうこともしばしば。
どこか懐かしくて物語を感じさせるその存在が、
帽子づくりのヒントとなり、デザインのスパイスとなってくれるのです。
バライロノボウシの帽子には、そんな“ちいさな物語”も
こっそり詰まっているかもしれません。